torus711 の雑記帳

競プロ関係以外のことについて適当に.競プロ関係は https://torus711.hatenablog.com/

急性膵炎で病院送りになった話

はじめに

 先日,急性膵炎で病院送りになりました.これはその記録というか日記的な何かです.言うまでもありませんが(?),わたしは医療従事者ではないので,正確な医療情報を求める方はしかるべきところをご参照ください.

入院 0 日目(発症)

 夕方ぐらいだったと思いますが,急に腹痛に襲われました.この腹痛というのが,よくある(お腹を下したときの)腹痛とはちょっと違う感じがあって,

  • 痛みの箇所が上腹部
  • うまく言語化できないけど,痛みの感触が違う
  • 便は出ない

といった感じでした.何か活動するには痛みで気が散りすぎると思ったので,「寝て起きたら収まってるといいな」という思いで就寝を試みましたが,気になって寝付けない程度には痛く,その痛みも一向に収まらなかったので,翌日の昼頃まで布団で呻いていました.細かいことを言うと姿勢で痛みが変わって,

  • 仰臥:痛い
  • 右側臥位:かなり痛い
  • 左側臥位:仰臥よりちょっとマシ
  • 伏臥:論外

という感じでした.

入院初日

入院まで

 といった具合で何も改善しないまま翌日の昼です.そろそろ,鎮痛剤を仕入れるか病院に行くか,何かしらしないとなと思い起床しました.が,その後割とすぐに吐き気が来て嘔吐してしまいました.下が痛いのに上から出るというのはちょっとおかしい(多分)ので,「さすがに病院に行くべきでは?」という気持ちになって諸々調べ始めました.
 「病院に行くべきか」「救急車を呼ぶべきか」を(前者については行った方がよいだろうと思いつつも)自分ではきちんと判断できないので,それを相談できる窓口についても調べたところ,電話相談の #7119 というのが見つかりましたが,対応エリア外でした.なので代わりに「Q助」を利用しました.これは症状に関する質問に答えていくと,緊急度ととるべき対応を提示してくれるサービスです.優先する選択肢を変えて二度実施しましたが,いずれも緊急度「赤」(異常無し・緑・黃・赤の 4 段階中一番上)で,内一回は「救急車を呼べ」という表示が出ました.(家の中を動くぐらいはできたので,)普通に外出する程度の用意を整えて救急車を呼びました.
 救急車到着後,車内でいくつか質問されたり,お腹を触ったり叩いたりされて何かを判断された後,救急として最寄りの赤十字病院に搬送されました.搬送後は CT 検査を受けてしばらく待たされた後お医者さんが来て,「今日帰れないんで」との宣告を賜り,入院となりました.この時点で,

  • 急性膵炎(痛みの原因はこっち)
  • 脂肪肝

を指摘され,どちらも原因は飲酒だろうとのことでした.飲酒が原因の疾患というと「急性アルコール中毒」と「肝硬変」という印象だったので,「膵臓もあるのかー」みたいに思ってた気がします.

入院後

 入院が決まったので病室がアサインされ,そこに移されました.その後病名と対応についての説明を受けました.対応としては,

  • 食事制限(絶食から開始)
  • 輸液
  • 投薬(胃腸薬的な錠剤)
  • 尿量の記録

でした.炎症している内蔵を休ませつつ,絶食で不足する栄養を点滴で補うという感じだと思います,多分.尿量についてはよく分からないのですが,実際最初は全然出なかったので,何かあったんだと思います.知らんけど.
 この日か次の日に,「病状を確定させるため」みたいな感じで再検査を受けました.内容は

でした.その結果,やはり急性膵炎だということで,上記の処置を続行となりました.
 ということで,手術みたいなダイナミックな処置は無くて,おとなしくしているというのが入院の目的となりました.以降,日々の変化といえば食事制限の段階の変化ぐらいとなります.

食事制限について

 ということで食事制限の段階の変化についてです.

絶食

 入院日から 5 日目の朝までは絶食でした.この期間は,点滴で栄養を補充する形となります.

重湯

 入院 5 日目の昼から病院食が提供されるようになりました.ただしフルスペックの病院食ではなくて,この段階では

のみの構成でした.幸い(?)重湯というものに縁の無い生活を送ってきたので,事前の説明で「重湯が出ます」と言われてもよく分かっていなかったのですが,口にしてみて分かりました.これは「米の要素が溶け込んだお湯」です.実際,(調べたところ,)お粥を作るときにできる副産物的な液体なので,あながち間違った形容ではないと思います.
 ということで主食も副食も液体なのであまり満足感はないのですが,久しぶりに「味」を感じられた*1ので,それなりに嬉しかったです.

五分粥

 前述の食事を問題無く食べられたことで,入院 6 日目の朝からメニュー構成が進化し,

になりました.「極々軟菜」はggってもヒットが少ないのですが,県内の病院の献立がヒットするので,地域に根差した何かなんだと思います.これがどういったものかというと,入念にミキサーされた*3おかずです.見た目から味が分からないので,「予想している味と実際の味が違うと変な味を感じてしまう現象」を避けるために,メニューと照らし合わせて何をミキサーしたのかを突き合わせつつ食しました.

全粥

 入院 8 日目の昼から更にメニューが進化しました.重湯→五分粥の変化に比べて時間がかかっていますが,土日を挟んだことで先生がいなかったせいっぽいです.今回のメニュー構成は

  • 全粥*4
  • 通常の病院食で出るようなおかず*5

になりました.

軟飯

 入院 9 日目の昼からまたメニューが変わりました.ここから,

  • 軟飯なんはん
  • 通常のおかず

となりました.
 軟飯というのも人生初遭遇だったのですが,水多めで炊いた米です.離乳食や病人食に向くとのことで,やりたいことは分かるのですが,どうしても「水の量をミスった米」みたいな印象で,ちょっと好みではなかったです.

入院 10 日目(退院)

 ここまでの記述からも分かるように,病院でできることは食事制限と投薬です.ほぼ通常の食事を食べられるようになったことで,「退院してもよい」との言葉を頂けました*6.ということで,思ったより長い入院になりましたが退院と相成りました.

その他の話題

 といった具合で,主に体(内蔵)を休めるのが主目的な入院だったかなと思います.ちなみに,入院当初の検査の結果として,他に

  • 栄養状態の悪さ
  • 貧血

も指摘されました.栄養に関しては栄養士さんから「栄養指導」というのを受け(させられ)たのですが,ちょっと,提案されたような清廉な生活はできる気がしませんね…….

おわりに

 ということで,急性膵炎による入院記でした.年の瀬で飲酒量が増える時期かと思いますが,皆様は病院送りにならない程度にお楽しみくださいませ.
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*1:水とお茶は許可されていましたが

*2:水:米 = 10:1 で炊いた粥

*3:スプーンでないと食すのが困難な程度

*4:水:米 = 5:1 で炊いた粥

*5:別件(目の手術)で入院したときに出たものと同じような感じなので「通常」と見做した

*6:実際,「退院できますけどどうします?」ぐらいのノリで,「病院でやりたいことも無いので退院します」みたいな返答をしました